当寺について
冷泉寺について
宗旨 | 高野山真言宗 |
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山号 | 獨鈷山(とっこさん) |
寺号 | 冷泉寺 |
御詠歌 | 潮騒の響きゆかしき冷泉寺 大師の祈り今に伝えて |
本尊 | 大日如来 |
住所 | 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字古湊188 |
電話 / FAX | 0246-92-2631 (TEL)0246-92-2675 (FAX) |
お寺の歴史
昔、弘法大師がみちのくを巡錫された折、漁師の海上遭難を救うために自作の不動尊像を安置なさったのが、冷泉寺の始まりといいます。古く修生院霊水寺とも冷水寺ともいわれたのは、弘法大師が獨鈷で霊水を湧出させたという伝説に由来し、獨鈷山霊水密寺と号していた時期もあったのだとか。その後、天正年間(16世紀末)に澄祐阿闍梨が中興され、現在に至っています。
平成20年に再建された本堂は、建築家隈研吾氏によるデザインで、居心地の良さから檀信徒の憩いの場所にもなっております。
御本尊 金剛界大日如来
本堂の奥深くに安置されている御本尊は、江戸後期の作と伝わる金剛界大日如来です。大日如来は命の根源の仏さまです。生きとし生けるものは全て大日如来より生まれ、亡くなるとまた大日如来のもとに帰っていくといわれます。
秘仏 岩井戸不動尊
弘法大師一刀三礼(一刀毎に三回礼拝)の御作と伝わる岩井戸不動尊は、お大師さまが漁師の安全を祈願したという由緒があります。そのため、波切不動尊として、また酉年生まれの念持仏として、海上の安全はもとより、人生の荒波をも乗り切る霊験あらたかな守護尊とされてきました。 毎年1月28日に厳修される初不動護摩祈祷会はもとより、毎月28日の不動尊の御縁日には、多くの参拝客で賑わいます。
巡錫の大師ゆかりの不動尊 病災難焼き払うなり
うろこ地蔵
石肌に鱗のような模様が浮かび上がっている間は、大漁になるという伝説のある地蔵尊が、境内にまつられております。海で亡くなった方を引き上げたなら、たとえ無縁の方でも、お地蔵さまの前で手あつく供養しました。
寺脇貝塚
寺脇貝塚は、縄文時代後期末から晩期にかけて営まれた貝塚で、寺脇の「寺」は冷泉寺を指します。昭和25年より昭和46年にかけて、数度にわたって発掘調査が行われました。その際の出土品から、縄文人のダイナミックで高度な魚獲りの様子がうかがえます。鹿の角で作った釣針などには、縄文人の知恵と技術が凝縮されています。